どうもドクターコムギです.
私は元消化器外科医師で,現在はフリーランス医師/株式投資家/ブロガー/youtube配信をしているものです.
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■今回の記事に向いている方■
株を勉強したいけどメンタルについて勉強したい.
今回は投資家メンタルについて書いてみたよ,是非見てね!
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目次
書評 ゾーン・相場心理学入門 投資においてメンタルが大事な理由
本日紹介する書籍は投資・投機をする上ではまさに必携の伝説的名著です.
僕はそれぞれ3回は読みなおしました.
今後も初心を忘れたり,スランプに陥ったりするときは読みなおしをするつもりです.
彼はまさに投資心理学の創始者です.
1980年代未知の分野であったら投資心理学を開拓した偉大な人です.
市場が実際にどういう働きをしていて、それはなぜなのかについて、掘り下げ,投資家はどのように考え対応するかを深堀し,
着実に利益を増やしていくために何をすべきか、どういう考え方をすべきかについてを探求した方です.
2015年に多くのトレーダーに惜しまれ死去しました.
投資本で有名なパンローリング社出版の名著です.
マークダグラス著の本です.
なぜ人は損するのか?相場を学び予想すればするほど陥る罠について書いています.
マーケットを動かすものはないか,真理を導き出し,
それに対して我々投資家・投機家はどうのようなマインドで臨むべきかを書いております.
是非必携の書です.
ただ非常に抽象的な表現も多く,スピリチュアル的なことも書いてあり難解な書物でもあります.
こちらはゾーン相場心理学の続編的な名著です.
内容的にはつながりはなく,こちらから読んでもよいかもしれません.
マイケルダグラス亡き後,ビジネスパートナーである妻がまとめた一書になります.
内容的には重複するところもあり,具体的な説明が多いのもこちらになります.
投資・投機をする上で大事な3つの3要素
- メンタル
- 金銭管理
- 手法
個人的にメンタル>金銭管理>手法の順で,メンタルが1番大事と思います.
なぜなら相場の本質を知ってから,それに対する正しいマインドセットの土台があり,
そこで初めて正しい金銭管理と正しい手法が機能するのです.
メンタル
本日の記事のテーマです.
投資家においてメンタルは1番大事です.
私自身は上記で紹介した2冊と,今回の記事では紹介しておりませんが【デイトレード】という本で受けた影響が大きくいです.
なぜなら相場の本質を知ってから,それに対する正しいマインドセットの土台があり,
そこで初めて正しい金銭管理と正しい手法が機能するのです.
大事なのは相場を知り予想しないこと,確率的思考を身に着けるのが必要だと思います.
金銭管理
次に大事なのは金銭管理です.
金銭管理も大事です.
株や商品や通貨や債券を買うということは,どれもマーケットに自分の大事なお金をさらすという行為です.
相場はランダムです.
自分がポジションを持った銘柄は常に自分の思惑とは反対に動く可能性があります.
大事なのはその反対の値動きに対してどう対応するかです.
損小利大.
正しく損切すること,正しく利を伸ばすことが資産を増やすことに重要なのです.
正しく損切しなければ一回の失敗で資産の大部分を失い退場するかもしれません.
正しく利を伸ばせなければ,損切りしてディフェンスを高めても資産は増えません.
手法
最後に手法です.
もちろん重要ですが,個人的には3つの中で1番重要性は低いかなとか思っています.
大事なのは検証を重ねた結果,期待値の高いとわかった手法となります
手法は人によってさまざまです.
投資の手法はまさに十人十色でしょう.
大事なのは検証に検証を重ね期待値の高い手法になります.
僕自身はずっと手法を追いかけて,20冊くらいは本を読みましたでしょうか.
今はすごくシンプルになり「ローソク足」,「移動平均線」,「出来高」くらいしか追ってません.
スタイルは「順張り・ブレイクアウト手法」です.
ほかにも考えると6-7個くらいあります.
投資家のテスタさんは40個くらいあるみたいですね!!!
逆張りはしません,市場を予想する要素が大きいからです.
チャート上で確実に存在するのはチャート上で様々な注文が存在する「抵抗線」「支持線」であり,そこに1番注目しています.
この記事で紹介しますが,手法を学び相場を予想すればするほど陥る罠も存在します.
手法を学べば学ぶほど罠に陥る
投資を始めたての頃は本を読み漁ります.
手法を学べな学ぶほど陥る罠があります.
なぜ価格は値動きするのか
まず価格を動かすものはなんでしょう?
1 AIなどコンピューター
2 個人投資家(我々)
3 大口投資家(ヘッジファンドやヘッジしたい企業など)
4 1-3以外の巨大な権力・陰謀・国
相場を動かすものはなんでしょうか?
まず相場は,
- 買い注文
- 売り注文
が入り,買い注文が多ければ価格は上昇し,売り注文が多ければ価格は下落します.
そして相場を動かすものは何でしょうか?
- 買いたい個人投資家
- 売りたい個人投資家
- 買いたい大口投資家
- 売りたい大口投資家
- 買いたいAIやアルゴなどコンピューター注文
- 売りたいAIやあるごなどコンピューター注文
となります.
これは非常に重要な考え方となり心理です.
例えると美人投票と一緒です,多数決に近いものがあります.
買い注文と売り注文の拮抗,これが値動きを作ります.
例えば,appleは素晴らしい買いたいって人と,appleは価格が上がりすぎだ売りたいという様々な思惑の投資家がいます.
それらの注文が拮抗すると保ち合いとなり,どちらか一方に偏ると大きな値動きとなります.
買いにブレイクアウトすると空売りしていた投資家が損切利したり,さらに買い注文が入り大きく値動きがされるわけですね.
相場の真理とは
相場とは無数の様々な思惑を持つ大小さまざまな注文の集合体となります.
この真理は非常に重要です.
相場はつまり様々な注文の集合体となり,これによって非常にランダムということになります.
しかし時に群衆が一方向に向き注文が殺到し一つの巨大な注文となって価格が大きく動くことがあります.
これがトレンドですね.
これが相場の真理です,こんなに単純ではないのかもしれませんが,この意識は非常に大事です.
相場を予測することが可能なのか?
相場を予測することは不可能です.
予測することは,相場を打ち負かそうとするような姿勢であります.
このメンタルではまず損します.
相場の心理について説明しました.
では相場を予測することは,可能かどうか?
その答えは不可能です.
予測しようと思ったら,その瞬間その瞬間注文を入れる世界中の人にアンケートを取り,
その意図,買うのか売るのか,すべて集計できたら可能かもしれません.
しかしそれはテクノロジー的にも,まず物理的にも不可能と思われます.
地震予想と似ているのかもしれません.
無数の変数があるなかで完璧に予測することはどんなテクノロジーがあっても難しいでしょう.
相場を分析して100%予測することはまず無理なのです.
手法を学ぶ罠とは
もちろん手法は大事です.
自分の手法がなければ規律あるトレードは出来ません.
手法とは単に先ほど説明したトレンドが発生するのを読んだり,トレンドにのうとするものかもしれません.
しかし求めすぎると,罠ともいえる”あるマインド”に陥ります.
投資初心者は,●億円の資産を築くトレーダーを見て思います.
「なにか秘密の売買方法があり,それを学べば自動的に儲けられるのでは.」
「なにか特別な”黄金の聖杯”てきな成功者がひた隠しにする手法があるのでは.」
それによって
様々な書物を買いあさったり,
自動売買ツールを買ったり,
有名トレーダーの講演を聞きに行ったりとするわけですね.
でもこれはある種のトレーダーの成長過程ともいえます.
今でも手法を追い求めていますが,昔ほどではなくなりました.
手法を学べば学ぶほど自信が深まり,これで勝てるぞ!と相場を予測することとなります.
それが罠なのです.
しかし市場はランダムなので,手法が機能すること機能しないことはよくあります.
そこで自分は正しいという姿勢で立ち向かうと,
明らかな相場が自分のトレードとは逆方向に動いていても損切りしなかったり.
明らかに売りシグナルが出ていても利益確定ができなかったりするわけですね.
これが手法を知っていくとはまる罠ですね.
この手法は100%なんだ,自分の相場観あってるんだという意識で臨むと,
大きく勝てるときもあれば負けるときもあります.
もちろん手法は大事です,何回も検証した結果資金が増える期待値の高い手法なら大事です.
僕は日々求めています.
手法を学ぶ罠の例
ゾーンで書いていた1例です.
ある数学者が株式投資に興味を持ちました.
彼はマーケットをみて何か法則があるかもしれないと思いました.
そこから相場を分析し,難解な数式を解いてある法則を導き出します.
意気揚々とトレードしましたが,最初は順調でした.
しかし自分の予想と反対方向にマーケットが動き出しました.
彼は自分の方式は正しいと思っており,そのままトレードをつづけました.
持ち家を担保にお金を借り入れ,トレードも続け最後は破産しました.
極端な1例ですが,100%の法則や手法はありません.
なぜなら相場はランダムだからです.
相場はランダムです,ある手法がハマるかもしれませんが,それはその時だけの可能性もあります.
【手法に聖杯はない】,これが聖杯だと多くのトレーダーは思っています.
大事なスキル・メンタル
大事なメンタルスキル:各トレードはそれぞれ独立している.
それぞれのトレードは独立しており,確率的に無関係です.
買いシグナルがでているのに変えない,売りシグナルがでているのに売れない.
結果チャートは伸び続け,ああ買ってたら儲けてたのに.
こんな気持ちは経験ありませんか?なぜ買えなかったのでしょうか?
それはおそらく同じ手法で損した経験がトラウマになっており,注文を入れるのが億劫になったからでしょう.
AMDで損した,NVDAが似たようなチャートだから,似たセクターだから同様のシグナルが出ているが買わない.
結果AMDは伸び続ける.
各々のトレードは独立しており,NVDAで損した事実はAMDの株価が伸びることに影響するはずがありませn.
期待値の高い手法をとっているなら淡々とトレードをすべきでしょう.
大事なメンタルスキル:君子豹変
インフルエンサ―の【じっちゃま】がよく言ってますよね.
君子豹変,これは短期投資家にとってはすごく大事なスキルです.
トレーダーにとって君子豹変は大事なスキルとなります.
トレーダーには【君子豹変】は非常に重要なスキルの1種です.
- 君子豹変:位の高い者や徳を備えた人物は、時代の変化に応じて自らを改めていく。 また、過ちがあればすぐに改める。 [解説] 「易経―革卦」にあることば。
状況はランダムに変化し,常に予想が当たるわけではありません.
常に手法が当たるわけではありません.
それに戦争,自然災害,テロなどの犯罪などなどあなたは予想できますか?
これらの天変地異はテクニカルもトレンドもすべて吹き飛ばします.
投資は常に期待値を意識して売買するものであります.
当たる可能性もあれば外れる可能性もあります.
常に外れることも常に想定内と思ったほうがいいです.
損が膨らめば過ちを認め,柔軟に君子豹変し態度を改めるのも必要なメンタルスキルになります.
想定外なことが起きることも想定内に.
相場はふんわり予想,あとはマーケットに従うくらいのつもりが大事です.
マーケットと対峙するのはやめましょう.
マーケットは投資の世界ではルールメイカーです.
マーケットに敵対するのではなく,温和な態度で柔軟に寄り添いましょう.
大事なメンタルスキル:スロットマシンプレイヤーになる.
確率は収束していきます.
そのマーケット状況で常に儲かる確率の高い,すなわち期待値が高い手法で行動をとり続けることが大事です.
淡々とコインを入れてボタンを叩く【スロットマシンプレイヤー】になることが重要です.
そういう行動を繰り返して,あとは損すれば損切,利が乗れば買い増しをすることが重要ですね.
あの今の生きる伝説とcisさんやテスタさんも常に損切りしていますね.
トレードで大事なのは手法ではありません.
大事なのはうまい負け方と勝ち方です.
トレードとはつまらないものです,勝って負けても淡々としなければなりません.
儲けて喜んで,損して悲しむようではまだ真のトレーダーではありません.
勝つ・負けという表現すら間違いなのかもしれません.
テスタさんは1日4億円,cisさんは5億円損しても淡々としてますよね.
その境地にならなければならないのです.
すでに損の範囲ですら想定の範囲内,彼らからしたら必要経費くらいの感覚かもしれません.
期待値の高い手法を淡々とトレードし続ける.
一つ一つに一喜一憂していたらまだ未熟です.
正しい損切りをして損は最小に,また利を伸ばすことが大事です.
自然にリスクリワードを大きくなります.
これがうまい勝ち方うまい負け方かもしれません.
その結果資産が増えている,これが大事なのかもしれません.
まだ僕は修行の身です.
まとめ
投資においてメンタルは大事です.
是非ゾーンを読みましょう.
金銭管理,手法はそのあとです.
確率的思考は非常に大事です.
投資以外の領域,仕事やプライベートにも生きる考え方です.